※ 本記事は広告を含みます。
費用・回数は各クリニックの公表料金に基づく執筆時点のものです。
効果には個人差があります。
結論から書く。
自毛植毛後のカラーやパーマをいつ再開できるかは、クリニックごとに案内が違います。
「術後○日でOK」というネットの数字をそのまま使わず、術後の診察で担当医に「カラー剤とパーマ液は、いつから、どこまで頭皮に付けていいか」をはっきり聞くのがいちばん確実です。
それと、あまり語られない話がもう一つあります。
移植した髪は、AGAの影響は受けにくいとされています。
ただ、年齢による白髪や細りまで起きなくなるわけではありません。
植毛は「一度やれば一生そのまま」ではない。
この前提を持っておくと、術後数年の付き合い方がかなり変わります。
植毛を考えている人や済ませた人と話すと、術前の費用や術後1年の生え方の話で止まっていることが多いんですよね。
でも実際に気になってくるのは、その後の10年、20年のほう。
「白髪が増えてきたけど、植えた部分も染めていいのか」「美容室で植毛したことを言うのが恥ずかしい」。
こういう、人に聞きにくいところを順番に整理します。

カラー・パーマの再開時期は「日数」より「頭皮の状態」で決まる
ここがいちばん誤解されやすいところです。
ネット上には「術後2週間」「1か月」「3か月」とバラバラな数字が出ていますが、どれも特定のクリニックの案内か、個人の話です。
そもそも前提が違うんですわ。
術式(FUE〈エフユーイー|Follicular Unit Extraction=毛包単位で後頭部から1株ずつ採る方法〉か、FUT〈エフユーティー|Follicular Unit Transplantation=後頭部の皮膚を帯状に切り取って株に分ける方法〉か)、移植した本数、傷の治り方で、頭皮の状態は人によってまるで違います。
再開の判断で医師が見ているポイント
術後の一般的な経過としては、移植部のかさぶたが取れる、赤みが引く、採取部の傷が落ち着く、という段階を踏みます。
カラー剤やパーマ液は、根元に塗ると頭皮にも触れる薬剤です。
傷や赤みが残っている段階で刺激の強い薬剤が触れるのは避けたい。
担当医が見ているのは、おそらくこのあたりです。
- 移植部・採取部の傷がふさがっているか
- 赤み、かゆみ、ヒリつきが残っていないか
- 術後しばらくして抜ける時期(一時的な脱毛)と重なっていないか
- カラーの場合、頭皮に付けずに塗る方法なら前倒しできるか
術後の診察で聞いておくといい質問
「いつからカラーできますか?」だけだと、答えが一つの数字で返ってきて終わることが多いです。
次のように分けて聞くと、自分の頭皮に合った答えが返ってきやすくなります。
- 酸化染毛剤(一般的なヘアカラー)と、ヘアマニキュアやカラートリートメントで時期は違うか
- パーマ液(1剤・2剤)はカラーより後にすべきか
- 移植部と採取部(後頭部)で、薬剤を付けていい時期は違うか
- 再開後に赤みやかゆみが出たら、どこに連絡すればいいか
正直、診察室でこれを全部聞くのは少し気まずいかもしれません。
メモを見せて「これだけ確認させてください」と言ってしまえば、案外すんなり答えてもらえます。
移植した髪も白髪になるし、年齢とともに細くもなる
ここは植毛の説明でさらっと流されがちなところです。
「AGAに強い」と「年を取らない」は別の話
自毛植毛は、主に後頭部や側頭部の毛を薄い部分へ移す治療です。
ほかの選択肢との違いは自毛植毛とSMP(医療ヘアタトゥー)の費用・効果の比較で整理しています。
後頭部の毛は、AGAに関わるDHT(ディーエイチティー|Dihydrotestosterone〈ジヒドロテストステロン=男性ホルモンのテストステロンが酵素で変わったもの〉)の影響を受けにくい性質があり、移植後もその性質を保つと考えられています。
植毛が成り立つ理由はこれです。
ただ、これは「AGAで抜けにくい」という性質の話にすぎません。
後頭部の毛だって、年を取れば白くなるし、細くもなるじゃん、という話です。
移植した毛は元の後頭部の毛と同じように年を取っていく、と考えておくのが自然です。
植えていない部分の髪は、そのまま変化が進む
もう一つ見落としやすいのが、移植した毛の周りにある元々の髪です。
こちらはAGAの影響を受けやすいまま残っています。
移植部はしっかりしているのに、その周りだけ年々薄くなって「島」のように見えてくる。
術後数年たってから気にする人がいるのは、このパターンです。
術後も内服薬などの治療を続けるか、どのくらいの頻度で経過を見せに行くかは、植毛した院で相談しておくといいです。
白髪が増えたときの現実的な選択肢
白髪が目立ってきたら、染めること自体はもちろん選択肢です。
気をつけたいのは、年単位で何度も繰り返すことになる点かな。
一般的な酸化染毛剤には、かぶれ(アレルギー性の接触皮膚炎)の原因になりやすい成分が含まれています。
これまで平気だった人が、使い続けるうちに突然かぶれることもあります。
かぶれ(接触皮膚炎)の一般向けの解説は、日本皮膚科学会のサイトでも確認できます。
毎回のパッチテスト(使用前に腕などへ少量塗って反応を見る確認)を省かないこと、頭皮に付けない塗り方を美容師に頼むこと。
この2つだけでも、年単位の負担はかなり変わるはずです。

カラー・パーマの方法別比較
「植毛した頭で、何を選ぶか」という目線で並べました。
費用は美容室や製品で大きく違うので、ここでは料金ではなく頭皮への付き方で比べています。
| 方法 |
頭皮への付き方・負担 |
色持ち・特徴 |
向いている人 |
| 酸化染毛剤(一般的なヘアカラー・白髪染め) |
根元まで塗ると頭皮に触れやすい。 かぶれの原因になりやすい成分を含む |
しっかり染まり、色持ちも比較的長い |
医師の許可が出たあと、頭皮を避けた塗り方を頼める人 |
| ヘアマニキュア |
髪の表面を染める。 頭皮に付くと落ちにくいので、根元を少し空けて塗るのが基本 |
酸化染毛剤より色持ちは短め。 明るくはできない |
頭皮への刺激をなるべく抑えたい人 |
| カラートリートメント(白髪用) |
自宅でシャンプー後に使う。 一度では染まりにくい |
使い続けて少しずつ色が入る。 やめると戻る |
白髪をぼかす程度でいい人、美容室に行く頻度を減らしたい人 |
| パーマ |
1剤・2剤とも根元付近に付くことがある。 薬剤の放置時間も長め |
ボリュームを出して薄い部分を目立たせにくくできる |
医師の許可が出たあと、移植部の状態が落ち着いている人 |
ヘナも候補に入れたかったのですが、製品によって中身の差が大きく、ひとまとめに比べにくいので表からは外しました。
「天然だから頭皮にやさしい」とは限らない、という点だけ覚えておいてください。
パーマについては、個人的には慎重な考えです。
カラーより薬剤が頭皮に触れる時間が長く、移植部のボリュームは生え揃うまで様子を見たほうが判断しやすい。
急ぐ理由がなければ、担当医の許可が出てからさらに余裕を持たせてもいいと思います。
美容室で植毛のことを言うべきか
言いにくいのはよく分かります。
「植毛してるんで」と口に出すのは、たぶん受付で「AGAの相談で」と言うのと同じくらい気が重い。
それでも、担当の美容師にだけは伝えておいたほうがいいです。
「頭皮に薬剤をなるべく付けないでほしい」「後頭部に傷あとがある」と分かっていれば、塗り方や刈り上げの長さを調整してもらえます。
FUTで後頭部に線状の傷あとがある人は特に、短く刈り上げると目立つことがあるので、事前に伝えておくと話が早いです。
悩み別・次にやること
これから植毛を考えている人
カウンセリングで、術後のカラー・パーマの目安と、10年後の見え方(白髪や周りの髪の変化)をどう考えているか聞いてみてください。
術後の長い付き合いまで説明してくれるかどうかは、院を比べる材料になります。
植え放題プランのある専門院を候補に入れるなら、まずは無料カウンセリングで費用の条件と術後の案内を確認するところからです。
当日に何を聞くかは、無料カウンセリングで聞くべき5つの質問も参考にしてください。
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税込かどうか、適用条件は公式サイトとカウンセリングで確認してください。
他院とも比べてから決めるのがおすすめです。
植毛後、カラーを再開したい人
次の診察で、上に書いた質問リストを担当医に見せてください。
許可が出たら、美容室では植毛したことを伝え、頭皮を避けた塗り方とパッチテストを頼む。
この順番で進めると安心です。
術後の頭皮ケアを見直したい人
カラーを繰り返すと、頭皮の乾燥やかゆみが気になりやすくなります。
普段のシャンプーを見直すのも一つの手です。
ただ、術後の洗い方や製品を変える時期は、植毛した院の指示を優先してください。
KIWABI ROOT BEAUTE スカルプマッサージシャンプー

※ シャンプーは頭皮を清潔に保つためのもので、発毛や移植毛の定着を約束するものではありません。
使用感には個人差があります。
この記事の要点
- カラー・パーマの再開時期はクリニックごとに違う。
日数ではなく、頭皮の状態を見て担当医が判断する
- 移植した毛はAGAの影響を受けにくいとされるが、年齢による白髪や細りは起こりうる
- 植えていない周りの髪は、術後もAGAが進むことがある
- 染めるなら、毎回のパッチテストと頭皮に付けない塗り方が年単位の負担を左右する
- 美容師には植毛したことを伝えておくと、塗り方や刈り上げを調整してもらいやすい
よくある質問
Q. 植毛した部分だけ白髪が出ないことはありますか?
A. 移植した毛は、元の後頭部の毛と同じように年を取っていくと考えるのが自然です。
後頭部に白髪が出る時期になれば、移植部にも出てくる可能性があります。
Q. 白髪染めで移植した毛が抜けることはありますか?
A. 術後の早い時期や、頭皮に炎症があるときの使用は避けたほうがいいので、再開時期は担当医の判断に従ってください。
再開後にかぶれや強いかゆみが出たら使用をやめ、植毛した院か皮膚科に相談してください。
Q. 植毛した院とは別の美容室でカラーしても大丈夫ですか?
A. 美容室はどこでも構いませんが、医師から許可が出た時期と注意点を美容師にそのまま伝えるのがおすすめです。
「頭皮に付けない塗り方」を頼めるか、事前に聞いておくと安心です。
Q. 植毛後も薬の治療は続けたほうがいいですか?
A. 移植していない周りの髪は、術後もAGAが進むことがあります。
治療を続けるかどうか、どの薬を使うかは副作用も含めて医師と相談して決めてください。
内服薬の副作用が気になる人は、フィナステリドの副作用リスクを医学論文から解説した記事もあわせて読んでみてください。
※本記事は一般的な健康・美容情報であり、医療行為や診断・治療の代替ではありません。
AGA・薄毛・ED等の治療や服薬は医師の診断のもとで行ってください。
効果には個人差があります。
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