※ 本記事は広告を含みます。費用・回数は各クリニックの公表料金に基づく執筆時点のものです。効果には個人差があります。
結論から書く。
AGA治療の問診で自分から申告すべきなのは、「血圧に触る薬」と「血管を広げる薬」と「薬だと思われていない市販薬」の3つだ。
酒とかサプリの話はもう散々見たと思う。
でも自分がAGA治療3年目でヒヤッとしたのは、そこじゃなかった。
普段から飲んでる常用薬のほうなんだわ。
正直、最初のオンライン診療の問診票、自分は「服用中の薬」の欄を空欄で出した。
花粉症の市販薬しか飲んでなかったし、それを「薬」だと思ってなかったから。
今思うとかなりマズい。

なぜ「常用薬の申告」がAGA治療でだけ雑になるのか
内科で薬をもらうときって、お薬手帳を出すじゃん。
問診票にも既往歴を書くし、看護師さんが口頭で確認してくる。
ところがAGA治療、特にオンライン診療だと、この工程が一気に軽くなる。
スマホで生年月日入れて、薄毛の状態を選んで、「現在服用中の薬はありますか」にチェック入れるだけ。
自分が最初に使ったオンライン診療は、問診の入力が全部で5分かからなかった。
そのスピードが売りなんだから当然なんだけど、逆に言うと申告の精度は完全に患者側の自己申告に委ねられている。
しかもAGAは自由診療だ。
保険診療と違って、レセプトから他院の処方が見えるわけでもない。
医師の側からは、こっちが降圧剤を飲んでいるかどうか、書かなければ本当に分からない。
ここが怖いところで、AGA治療薬の中にもともと血圧の薬だった成分が混ざってるんだよね。
ミノキシジル内服×降圧剤:一番申告すべき組み合わせ
ミノキシジルって、元は高血圧の内服薬として開発された成分だ。
血管を広げて血圧を下げる作用があり、その副次的な作用として多毛が出たことから発毛分野に転用された経緯がある。
ここで押さえておきたいのが、日本国内でAGA治療薬として承認されているミノキシジルは外用(塗るタイプ)だけという事実。
内服のミノキシジル、いわゆるミノタブは国内未承認で、クリニックが医師の裁量で処方している形になる。
だからこそ「自分の判断で足す」のが一番危ない薬でもある。
個人輸入で買うとその裁量判断すら挟まらないので、AGA治療薬の個人輸入とクリニック処方の違いは先に押さえておいたほうがいい。
降圧剤と重なると何が起きうるか
血圧を下げる薬に、血圧を下げる作用のある薬を重ねる。
これ、単純に効きすぎる可能性があるってことなんだわ。
ARB、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬あたりを飲んでいる人がミノキシジル内服を併用すると、過度な血圧低下が起こる可能性が指摘されている。
症状としては、めまい、立ちくらみ、動悸、むくみ、頻脈など。
併用が一律禁止されているわけではなく、医師が血圧をモニタリングしながら量を調整する前提の話だ。
逆に言えば、申告していなければモニタリングのしようがない。
もうひとつ細かいけど大事な話。
カルシウム拮抗薬のベラパミルやジルチアゼムは、デュタステリド(ザガーロ)のクリアランス低下と関連するデータが添付文書に記載されている。
デュタステリドは主にCYP3A4という酵素で代謝されるんだけど、この働きを邪魔する薬と一緒に飲むと血中濃度が上がる可能性がある。
リトナビル等のCYP3A4阻害薬が併用注意として明記されているのはそのためだ。
添付文書は医薬品医療機器総合機構(PMDA)のサイトで誰でも検索して読めるので、気になる薬は自分の目で確認できる。
ここ、自分は3年目にして初めて添付文書を自分で読んで知った。
クリニック側から説明されたことは一度もない。
聞かれなかったから、というのもあるけどね。
ED治療薬との重複:バレたくない心理が申告を止める
これ、書きにくいけど一番申告漏れしてるやつだと思う。
シルデナフィルやタダラフィルといったED治療薬も、血管を広げて血流を増やすタイプの薬だ。
つまりミノキシジル内服と方向性が同じ。
両方全身に効くので、重なると血圧が下がりすぎる方向に働く可能性がある。
で、問題は取得経路が別々になりやすいこと。
AGAはA社のオンライン診療、EDはB社のオンライン診療、みたいに分けて使ってる人、けっこういるはず。
自分もそうだった。
別々のクリニックだと、当然お互いの処方は見えない。
正直に言うと、ED治療薬を使ってることをAGAの問診票に書くの、ちょっと抵抗ある。
チャット問診でも一瞬手が止まった。
でも医師側は毎日何十件も見てるわけで、こっちが思ってるほど気にしてない。
それより書かないほうが問題なんだわ。
硝酸剤を飲んでる人は絶対に黙っていてはいけない
狭心症でニトログリセリンや硝酸イソソルビドを使っている人。
これらとED治療薬の併用は禁忌とされていて、急激な血圧低下を招く可能性がある。
「注意」ではなく「併用してはいけない」というレベルの話だ。
AGA治療とは直接の話ではないけれど、AGAとEDを同じタイミングで相談する人は多いので、心臓の薬を持っている人はそこも含めて全部出したほうがいい。

市販の風邪薬・花粉症薬:「薬」だと認識されていない盲点
ここが自分のやらかしポイント。
市販の総合感冒薬や鼻炎薬には、プソイドエフェドリンという成分が入っているものがある。
鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを取る成分なんだけど、作用は鼻だけに留まらない。
交感神経を刺激するので、血圧上昇や動悸、手の震え、不眠といった副作用が知られている。
市販薬の添付文書でも、高血圧の人は「してはいけないこと」に該当する製品がある。
ミノキシジル内服で血圧を下げる方向に引っ張りながら、鼻炎薬で上げる方向に引っ張る。
この綱引き、自分の身体で無自覚にやってたわけで、書いてて今でもゾッとする。
花粉症の第一世代抗ヒスタミン薬も、眠気やだるさが出やすい。
ミノキシジル内服のだるさなのか薬の眠気なのか、切り分けができなくなる。
副作用の切り分けができないと、医師も判断材料を失う。
そもそもAGA薬側の副作用がどの程度の頻度で出るのかは、フィナステリドの副作用を医学論文から整理した記事で数字を見ておくと切り分けの感覚がつかめる。
ドラッグストアで買ったものは薬じゃない、みたいな感覚、たぶん自分だけじゃないと思う。
申告すべき薬の一覧:これは全部書いておけ
| 薬のカテゴリ | 具体例 | 申告すべき理由 |
|---|---|---|
| 降圧剤 | ARB、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬 | ミノキシジル内服と降圧作用が重なり、過度な血圧低下の可能性 |
| 心臓の薬 | ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等の硝酸剤 | ED治療薬とは併用禁忌。AGAとED同時相談時に必須 |
| ED治療薬 | シルデナフィル、タダラフィル | 血管拡張作用が重複。別クリニックで入手していても必ず申告 |
| 抗HIV薬・一部の抗真菌薬 | リトナビル等のCYP3A4阻害薬 | デュタステリドの血中濃度が上がる可能性(添付文書に併用注意記載) |
| 市販の風邪薬・鼻炎薬 | プソイドエフェドリン配合薬 | 血圧上昇・動悸。降圧方向の薬と綱引きになる |
| 市販の花粉症薬 | 第一世代抗ヒスタミン薬 | 眠気・だるさが副作用の切り分けを困難にする |
| サプリ・健康食品 | ノコギリヤシ、亜鉛、その他 | 作用が重なる成分の有無を医師が判断できるようにするため |
ざっくり言えば、「血圧」「心臓」「血流」に関係する薬は全部書く。
迷ったら書く。書きすぎて怒られることはない。
問診票の書き方:自分が3年かけて落ち着いた型
「服用中の薬:あり」にチェックするだけだと、医師は薬の名前が分からない。
自分は今、自由記述欄にこの形で書いてる。
- 薬品名(できれば正式名称):「アムロジピン」のように、パッケージやお薬手帳の表記をそのまま写す
- 用量と回数:「5mg 1日1回 朝」
- いつから:「2年前から継続中」
- 処方元:「近所の内科で処方」「別のオンライン診療で処方」
- 市販薬は使用頻度も:「花粉症の時期だけ市販の鼻炎薬を1日2回、2〜4月」
スマホでお薬手帳を撮って、チャット問診に画像添付できるクリニックもある。
自分はこれが一番早いと思ってる。
入力ミスも起きないし。
あと、記入欄が「その他」しかない場合。
遠慮せずそこに全部書く。
自分はクリニックフォアのオンライン診療で問診を受けたとき、自由記述に4行ぶち込んだ。
何も言われなかったし、むしろ診察のビデオ通話で医師から血圧の数値を聞かれた。
書いたから確認された、ということだと思う。

健康診断の前にも一言添えておく
これは飲み合わせとは少し違うけど、実害があった話。
フィナステリドやデュタステリドといった5α還元酵素阻害薬は、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を低下させることが知られている。
臨床試験では概ね半分程度まで下がるというデータが報告されていて、そのまま読むと前立腺がんの見落としにつながりうる。
だから健康診断や人間ドックでPSA検査を受けるときは、AGA薬を飲んでいることを検査側に伝える必要がある。
自分は40代に入る前だからPSAはまだ測ってないけど、これは知らないと絶対にスルーする項目だと思った。
ついでに献血。
フィナステリドは最終服用から1ヶ月、デュタステリドは6ヶ月の待機期間が設けられている。
輸血を通して妊娠中の女性の体内に入った場合の胎児への影響を避けるためだ。
自分は献血ルームで申告して、そのまま帰ることになった。
献血手帳に記録が残るタイプなので、次からは行く前に確認するようになったよ。
悩み別:どこで相談するのがいいか
| 診察の形 | 常用薬の相談しやすさ | こういう人向け |
|---|---|---|
| オンライン診療 | 問診票の自由記述+ビデオ通話で確認。お薬手帳の画像添付ができると強い | 常用薬がない、または内容を自分で正確に説明できる人 |
| 対面のAGA専門クリニック | その場で口頭確認・血液検査を組める。医師の顔を見て聞ける | 降圧剤・心臓の薬を飲んでいる人、内服を検討している人 |
| かかりつけ内科・皮膚科 | 既往歴と処方履歴を持っている。相互作用の判断材料が一番多い | 持病の治療が続いている人。まずここに相談するのが安全 |
常用薬がない人:オンライン診療で問題ないと思う。DMMオンラインクリニックのように問診から配送まで完結するタイプは、通院の手間がないのがやっぱり大きい。
降圧剤・心臓の薬を飲んでいる人:まずかかりつけ医に「AGA治療を考えている」と伝えるのを勧める。そのうえでAGAスキンクリニックのような対面のクリニックで血液検査込みの相談をするほうが、判断材料が揃う。
治療内容を決めきれていない人:無料カウンセリングを複数受けて比較するのが早い。自分は3社回って、説明の丁寧さが露骨に違ったのが分かった。
よくある質問
Q. ノコギリヤシのサプリも申告したほうがいい?
A. 書いておいたほうがいい。サプリだから無関係、という判断は自分でせずに医師に渡すのが基本だと思う。何を摂っているかが分かれば、医師が判断材料にできる。
Q. 風邪をひいて抗生物質が出た。AGA薬は一時中断すべき?
A. 自己判断で止めるのも続けるのも避けて、処方した医師か薬剤師に確認するのが確実。中断の要否は薬の種類と体調によって変わるので、ここで一律の答えを出せる話ではない。
Q. 問診で申告し忘れた。今からでも言うべき?
A. 気づいた時点ですぐ連絡していい。オンライン診療ならチャットやマイページの問い合わせから伝えられるところが多い。自分は開始2ヶ月目に市販の鼻炎薬のことを追加で伝えた。特に責められることはなかった。
Q. お薬手帳を持っていない場合は?
A. 薬のパッケージやシートを撮影して、そこに書いてある名称をそのまま入力すれば足りる。薬局でもらう説明書があれば、それが一番情報量が多い。
この記事の要点
AGA治療薬の飲み合わせで本当に気をつけるべきは、酒でもコーヒーでもなく、毎日飲んでる常用薬のほうだった。
血圧、心臓、血流。
このどれかに関係する薬を持っているなら、問診票に必ず書く。
書いたところで診察を断られることはほぼない。
量を調整されたり、外用に変更されたり、血液検査を追加されたりするだけだ。
むしろ、その調整をしてもらうために書くんだよね。
これから始める人は、無料カウンセリングの段階でお薬手帳を持っていくといい。
湘南美容クリニックのように無料カウンセリングを設けているところなら、契約前に「この薬を飲んでるけど大丈夫か」だけ聞いて帰るのも普通にアリだ。
自分も最初はそれで様子を見た。
その場で何を確認しておくべきかは、無料カウンセリングで聞くべき5つの質問にまとめてある。
薄毛は焦る。分かる。
でも血圧で倒れたら本末転倒だからさ。
※ 本記事は個人の体験に基づく感想であり、医学的な診断・治療の指示ではありません。効果や副作用の出方には個人差があります。薬の併用については必ず医師・薬剤師にご相談ください。


コメント